OMRON MC-687の全体画像

予測式体温計と実測式体温計の誤差は?20回測って確認 OMRON MC-687

投稿日:

更新日:

目次
はじめに
測定方法
測定結果
わかったこと
さいごに 測定に用いた予測式体温計について


はじめに

最近では体温を測るために何分も待たなければならない実測式体温計に代わり、数秒で測ることができる予測式体温計が主流となってきています。

多くの病院で予測式体温計が採用されるようになり、身近にその存在を感じている方も多いのではないかと思います。

便利になったなあと思う反面、
実測式体温計と比べると精度が劣るのではないか?と思ったので調べてみました。


測定方法

今回はOMRON(オムロン)の予測式体温計 MC-687で測定を行います。
『予測式』については以下のように説明されています。

『予測式』とは?

平衡温(測定部が体の内部と同じぐらいになった温度)を短時間で分析・演算した値を表示する方法。(オムロン独自で収集した体温上昇データをもとにして計算)

測定開始からの温度と温度変化を、体温計に伝わっていく温度の上がり方の情報をもとにして、計算し測定結果を表示する。口中用、わき下用とそれぞれ専用の計算式を使っています。
予測測定終了後もそのまま測定を続けると、実測式に切り替わります。

体温計について|商品情報 | オムロン ヘルスケア


予測測定終了後にそのまま実測式に切り替わるので、
実測式を正として、予測式はどれほど差があるのかを複数回測定して調べていきます。

無くしたと思い追加で購入してしまい、同じ体温計を2個持っていますのでどちらも使っていきます。

AとBでそれぞれ10回ずつ、AのN回目とBのN回目は同じタイミングで行っていきます。(N=1,2,…,10)

測定結果

以下が測定結果になります。

A予測式温度 (℃)実測式温度 (℃)予測式温度と
実測式温度の差 (℃)
137.036.7+ 0.3
236.936.5+ 0.4
336.736.1+ 0.6
437.3 36.9+ 0.4
537.637.2+ 0.4
636.936.4+ 0.5
737.036.4+ 0.6
837.136.8+ 0.3
936.436.6– 0.2
1037.236.8+ 0.4
B予測式温度 (℃)実測式温度 (℃)予測式温度と
実測式温度の差 (℃)
137.136.7+ 0.4
236.936.5+ 0.4
336.236.0+ 0.2
437.036.8 + 0.2
537.237.1+ 0.1
636.836.3+ 0.5
737.036.4+ 0.6
837.236.8+ 0.4
936.936.5+ 0.4
1037.336.7+ 0.6


わかったこと

表の結果より予測式温度は実測式温度よりも平均で0.38℃高い測定結果となっていることがわかりました。
予測式で低く出してしまって発熱に気づけないといったことが無いように、ある程度高く出るように設定されているのだと思います。

あと意外だったのが、
Aの実測温度とBの実測温度の差が0.1℃以下となっており、実測式の精度の高さが目立っていました。

精度の高さを考えると実測式で測った方が良い場合もあると思いました。
しかし、実測式は約10分も待つ必要がありますので10秒程で測定できる予測式は非常に便利です。


さいごに 測定に用いた予測式体温計について

OMRON(オムロン)の予測式体温計 MC-687 は日本製でありながら約2,000円とお手頃価格です。
すぐに測れて日常使いに向いていますので、予測式体温計を持っていない方は是非購入を検討してみてください。

最後に通販サイトへのリンクを載せております。
読んで頂きありがとうございました。