最近では体温を測るために何分も待たなければならない実測式体温計に代わり、数秒で測ることができる予測式体温計が主流となってきています。
多くの病院で予測式体温計が採用されるようになり、身近にその存在を感じている方も多いかと思います。
便利になったなあと思う反面、
実測式体温計と比べると精度が劣るのではないか?と思いましたので調べみました。
改めて、予測式についてはOMRON(オムロン)のサイトで以下のように説明されています。
『予測式』とは?
平衡温(測定部が体の内部と同じぐらいになった温度)を短時間で分析・演算した値を表示する方法。(オムロン独自で収集した体温上昇データをもとにして計算)測定開始からの温度と温度変化を、体温計に伝わっていく温度の上がり方の情報をもとにして、計算し測定結果を表示する。口中用、わき下用とそれぞれ専用の計算式を使っています。
体温計について|商品情報 | オムロン ヘルスケア
予測測定終了後もそのまま測定を続けると、実測式に切り替わります。
予測測定終了後にそのまま実測式に切り替わるので、
実測式を正として、予測式はどれほど差があるのかを複数回測定して調べていきます。
使用する予測式体温計はOMRON(オムロン)のMC-687です。
無くしたと思い追加で購入したため、同じものを2個持っていますのでどちらも使っていきます。
以下の条件で計測を行いました。
・予測式で測った後にそのまま実測式で計測
・Aを測定後に続けてBを測定…を10回繰り返す
・10回はそれぞれ間隔を空けて実施
A | 予測式温度 (℃) | 実測式温度 (℃) | 予測式温度と 実測式温度の差 (℃) |
1 | 37.0 | 36.7 | + 0.3 |
2 | 36.9 | 36.5 | + 0.4 |
3 | 36.7 | 36.1 | + 0.6 |
4 | 37.3 | 36.9 | + 0.4 |
5 | 37.6 | 37.2 | + 0.4 |
6 | 36.9 | 36.4 | + 0.5 |
7 | 37.0 | 36.4 | + 0.6 |
8 | 37.1 | 36.8 | + 0.3 |
9 | 36.4 | 36.6 | – 0.2 |
10 | 37.2 | 36.8 | + 0.4 |
B | 予測式温度 (℃) | 実測式温度 (℃) | 予測式温度と 実測式温度の差 (℃) |
1 | 37.1 | 36.7 | + 0.4 |
2 | 36.9 | 36.5 | + 0.4 |
3 | 36.2 | 36.0 | + 0.2 |
4 | 37.0 | 36.8 | + 0.2 |
5 | 37.2 | 37.1 | + 0.1 |
6 | 36.8 | 36.3 | + 0.5 |
7 | 37.0 | 36.4 | + 0.6 |
8 | 37.2 | 36.8 | + 0.4 |
9 | 36.9 | 36.5 | + 0.4 |
10 | 37.3 | 36.7 | + 0.6 |
表の結果より予測式温度は実測式温度よりも平均で0.38℃高い測定結果となっていることがわかりました。
予測式で低く出してしまって発熱に気づけないといったことが無いように、ある程度高く出るように設定されているのだと思います。
あと意外だったのが、
Aの実測温度とBの実測温度の差が0.1℃以下となっており、実測式の精度の高さが目立っていました。
精度の高さを考えると実測式で測った方が良い場合もあると思いました。
しかし、実測式は約10分も待つ必要がありますので10秒程で測定できる予測式は非常に便利です。
OMRON(オムロン)の予測式体温計 MC-687 は日本製でありながら約2,000円とお手頃価格です。
すぐに測れて日常使いに向いていますので、予測式体温計を持っていない方は是非購入を検討してみてください。
最後に通販サイトへのリンクを載せております。
読んで頂きありがとうございました。
