左が植物由来ナイロンのNEW TANKERで右が石油由来ナイロンの従来のTANKER

【従来品と比較】植物由来ナイロンのNEW TANKER!PORTERのHELMET BAG購入レビュー

メーカー:PORTER
生産国:日本

ALL NEW TANKERとして、先日第一弾の40型の鞄がリリースされ、素材については新たに100%植物由来のナイロンが使用されるようになりました。
TANKERのデイパックを所有しているのですが違うタイプの鞄が欲しくなり、新たにリリースされた内の一つであるヘルメットバッグを購入しました。

はじめに、今回購入した植物由来のナイロンを使用したNEW TANKERと、3年前に購入した石油由来のナイロンを使用した従来のTANKERを見比べていきます。
その後にHELMET BAGの使用感について書いていきます。




それでは、植物由来のナイロンを使用したNEW TANKERと石油由来のナイロンを使用した従来のTANKERについて見比べていきます。

ナイロンの原料の変更については公式サイトに以下の記載があり、違いについて実物を見て感じることができるのか気になっていました。

新しく生まれ変わったTANKERの表地は、「とうもろこし」と「ヒマ」からできた100% 植物由来のバイオベースナイロンに生まれ変わりました。

強くしなやかで柔らかな手触りのこの植物由来のナイロンは、これまでのTANKERに使用してきた生地と同等の、あるいは項目によってはそれ以上の品質です。

NEW TANKER
進化したディテール | 吉田カバンホームページ | YOSHIDA & Co.


ほぼ同じ距離で生地を撮影しました。

左がNEW TANKERの植物由来のナイロンで、右が従来のTANKERの石油由来のナイロンです。(カラーは異なります。)

見た目については光沢感等の違いは感じられません。
生地の織り方は同じだと思います。

手触りについては植物由来のナイロンの方が僅かに硬くザラザラしていました。
これに関しては、石油由来のナイロンは3年程使用したものなので表面が削れて滑らかになっているからかもしれません。


続いて新たに変更が加えられたパーツについてです。

左がNEW TANKER、右が従来のTANKERのファスナーです。
開閉をスムーズに行えるよう、ファスナーの先端が曲がっています。

ナスカンの画像です。
レバーは開けやすい形状に改良されたそうです。

左がNEW TANKER、右が従来のTANKERのネームの刺しゅうです。
NEW TANKERの方が細かい縫いで表現されています。

こちらの画像のように、型によっては着脱可能なクリアポケットを備えるようになりました。面ファスナーとスナップボタンで本体に装着されています。
面ファスナーのループ側(チクチクしない側)が晒された状態なのでバッグの中でほつれが発生する事は無さそうです。

クリアポケット単体ではこのように携帯できます。


一部のパーツや刺しゅうについてはポジティブに感じられる変更が行われ、ナイロン生地については実際に見比べても違いは特に感じないことがわかりました。『ALL NEW TANKER ー何も変わらず、何もかもが変わるー』というコンセプトの通りだと思います。
新素材を採用しても大幅な価格上昇はしていないことから、ナイロン生地の原料については石油由来から植物由来への移行が今後進んでいくのではないかと期待させられます。




次に、HELMET BAGの使用感について書いていきます。

こちらはフロントポケットで、スナップボタンと面ファスナーの2つで閉めるようになっています。
面ファスナーのみでも閉めることはできます。貴重品についてはスナップボタンも使用して収納するのが良いと思います。

公式商品ページには14インチのノートPCを収納できると記載があり、私物の14インチのノートPCを入れてみたのですが余裕で収まりました。横向きでも収まりました。

どの程度の荷物が収まるのか、実際にこれらを入れていきます。

このように問題なく収まりました。
ファスナーを開けた状態であれば薄手のパーカーも収めることができましたので、急に荷物が増えた場合でもある程度対応できそうです。




買い替えのタイミングで丁度TANKERシリーズが刷新されたので購入しましたが、かなり満足しています。
日本企業の努力により初めて量産化に成功した新素材の製品ということで、これからの使用が楽しみです。
長期間使用して、従来の石油由来のナイロンと同等の耐久性があるのか確かめていこうと思います。


最後に、確認時点では売り切れ状態となっていますが今回紹介した商品のリンクを貼っております。